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江別市の耳鼻咽喉科-くろだ耳鼻咽喉科クリニック

アルゴンプラズマ療法について

アレルギー性鼻炎のアルゴンプラズマ療法について

アレルギー性鼻炎は、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりが3大症状ですが、これらを軽減させるための治療法です。特に鼻詰まりに対して効果的で、内服薬や点鼻薬が無効な方にも有効です。
アレルギー性鼻炎は鼻粘膜に原因物質である花粉やほこりなどを吸い込んで付着することでアレルギー反応を起こすと、鼻水が出たり鼻粘膜が腫れて鼻が詰まります。薬は体内で起こるアレルギー反応を抑える働きがありますが、アルゴンプラズマ療法は鼻粘膜表面を焼灼して変性させることで、アレルギー物質が付着してもアレルギー反応自体を起こりにくくする治療法です。また、焼灼することで粘膜表面が固く収縮しますので鼻の中の空気の通り道が広がり、鼻詰まりが特に改善します。効果は1週間後位から現れ始め、1年前後持続します。その間は薬の減量が可能に、または不要になることもあります。

治療の実際

麻酔は麻酔薬を浸した細いガーゼを鼻の中に詰めるだけです。鼻を焼灼する部位はこれでほぼ無痛になりますが,歯茎のあたりが電気が走ったようにピリッとすることがあります。左右の鼻粘膜の焼灼に要する時間は5-10分程度です。出血はほとんどありません。

治療後

麻酔が切れた後も強く痛むことは通常ありません。焼灼後数日は鼻粘膜が腫れるため、一時的に鼻詰まりが悪化しますが、1週間前後から改善してきます。焼灼した粘膜にはかさぶたが付着して鼻が詰まりますので、1週間後くらいに一度除去します。2-3週ほど経過するとかさぶたもつかなくなります。その時点で症状がなければ抗アレルギー薬は終了としても良いですし、症状が残るようであれば程度によって薬も使用していくことになります。1-2年後に粘膜が再生して効果が切れるようであれば、再度焼灼することで同じ効果が得られます。処置は基本的に何度でも繰り返し行うことが可能です。

費用について

保険が適用されます。処置そのものは3割負担の場合9,000円前後です。

本治療は予約が必要ですが事前に診察が必要となりますので、予約サイトから直接予約することはできません。

アルゴンプラズマ療法 症例写真

治療前 写真1

治療前の鼻粘膜です。
蒼白色に腫れています。

治療直後 写真2

治療直後です。
白い部分が焼灼されています。
出血はありません。

治療後(3週間経過) 写真3

治療後、約3週間経過したとろこです。
かさぶたもとれており、粘膜の腫れも治療前と比べて軽快しています。