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江別市の耳鼻咽喉科-くろだ耳鼻咽喉科クリニック

副鼻腔炎について

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状

急性副鼻腔炎 色の付いた鼻汁、頬、目の周囲、歯茎の痛み、発熱など
慢性副鼻腔炎 のどに下がる鼻汁、頭や目の周囲が重い感覚、臭いが弱くなる、咳痰が続く

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因

1.かぜ後のウィルスや細菌の感染
2.アレルギー性鼻炎による慢性的な鼻水,鼻詰まり
3.虫歯からの細菌感染

副鼻腔炎(蓄膿症)の図

図のように、顔の骨には4つの空洞(副鼻腔)があり通常は空気が呼吸とともに換気されています。
上に挙げた原因で換気が行われなくなったり、感染が起こると炎症による鼻汁や膿が貯まります。それが鼻から喉に下がることで喉の違和感、痰、咳が続くようになります。

検査について

1.鼻内を診て鼻汁の確認
2.X線検査で副鼻腔の貯留液の確認
3.内視鏡で鼻の奥からのどにかけての鼻汁の確認
4.膿性の鼻汁に対して細菌検査

以上を必要に応じて行います。

治療について

1.原因となる病気の治療 (かぜやアレルギー性鼻炎)
2.内服薬
3.鼻汁の吸引とネブライザー(吸入薬)
4.手術

先に挙げた原因になる病気があるときにはその治療も並行して行います。
薬は消炎剤と抗生剤が中心になります。抗生剤は膿がある時には通常量を、膿が出ていないときにはマクロライドという種類のものを半量程度、ある程度長期間継続します。これは菌を殺すためではなく、体の免疫能を調整したり、分泌量を減少させる効果があります。慢性のものでは1-3ヶ月程の期間を要します。ネブライザーは内服薬とは別の強力な消炎剤や抗生剤を霧状にして吸入し、直接副鼻腔に届ける治療です。全身に入る量が少ないため、病気の部位に少量で高濃度の薬を届けることができます。これらの治療で改善しない場合、手術を行うこともあります。手術はほぼ内視鏡下に行われますので顔に傷が付くことはなく、術後の腫れもほとんどありません。入院が必要になりますのでご希望があれば可能な病院を紹介致します。

よくある質問

Q.抗生剤を長期間飲んでも大丈夫ですか?

A.常量の半分になっていますので通常は問題ありません。稀に胃腸の不快感、肝障害が起こることもありますので3ヶ月程度を目処に、終了を考えます。

Q.症状が軽くなったら治療は止めてもよいのでしょうか?

A.鼻汁やつまりが無くなっても副鼻腔には炎症が残っていることがあります。その場合しばらくして同じ症状が再発してくることがあります。炎症が治まったのを検査で確認できるまでは治療を続けた方が良いです。

Q.再発することは無いのでしょうか?

A.副鼻腔炎になる人は元々鼻の中が狭かったり、アレルギー性鼻炎を持っているなど副鼻腔炎を起こしやすい素因を持っていることがあります。その場合、かぜや鼻炎を放置していると副鼻腔炎の再発原因になることがあります。鼻水、つまりが短期間で改善しないときは早めに治療することが再発を防止することになります。