【2022年2月号】 オンライン診療と耳鼻咽喉科
通常は診療は対面で行うのが原則ですが、今回の新型コロナ流行をきっかけにオンライン診療が注目されています。電話、または映像でのやりとりができるアプリを用いて、行うことになり、処方せんも発行されます。処方せんの受け取りは郵送、または受け取りたい薬局へ直接FAXすることで来院は不要となります。支払はクレジットカード、コード決済（PAYPAY LINEPAY）などで行い、費用も対面診療と同程度です。
メリットとしては来院が不要なこと、予約をとれば空いている時間（比較的短時間）で済むことがあります。新型コロナ感染者においても、他者との接触を避けるため、軽傷者では自宅待機の上、オンラインでの経過確認を行うことが可能です。デメリットとして、直接耳鼻のどを見ることができないので症状に変化があるときには対応が難しい、見逃しの可能性が挙げられます。
耳鼻科において、適しているのはアレルギー性鼻炎（花粉症）、軽度のかぜ、耳鳴り、睡眠時無呼吸症候群など、症状が安定しているものが挙げられます。逆に適していないものとして難聴、めまい、膿性の鼻汁、のどの強い痛みを伴う発熱、など聴力検査やレントゲン、内視鏡検査などが必要な症状があるものが考えられます。
原則では初診は対面で行い、医師が認めたときに二回目以降をオンライン診療で可能となっていますが、現在は新型コロナ流行下の時限的な措置として初診でも認められており、今後は恒久的に認められることが予定されています。また遠方のため受診が困難であった方でも今後は距離の制限が無くなることも予定されており拡充されていく方向性です。
当院でもLINEを用いた診療が可能で、他のアプリのインストールは必要なく比較的敷居が低くなっておりますので、ご希望がありましたら当院のLINE公式アカウントよりお問い合わせ下さい。