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江別市の耳鼻咽喉科-くろだ耳鼻咽喉科クリニック

まんまる新聞

【2022年10月号】 後鼻漏

 後鼻漏は病名ではなく、鼻汁が後ろ側に流れてのどに落ちる症状を指します。

のどに常に痰がある感覚、咳、声がれの原因となることもあります。

 後鼻漏の原因は様々ですが急性のものではかぜとかぜ後の副鼻腔炎が最も多く、2-3週程度で自然に改善します。完治しない場合、慢性の副鼻腔炎へと移行することがあり、この場合は治療が必要となります。

 慢性のものではアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎に代表される鼻の慢性的な炎症が多く原因になります。両者は合併していることも多くあります。

 いずれもそれぞれの治療を行うことで改善が期待できます。

 また検査では何も以上が見当たらないのに、後鼻漏の感覚を訴えられる方がおり、治療に難渋することがあります。鼻の粘膜の表面には繊毛という肉眼では見えない小さな毛のような構造があり、粘膜についたほこりや花粉、ウイルスなどは表面の粘液と共に繊毛がバケツリレーのように送り流して排除する作用があります。鼻の入り口から前方三分の一は前向きに送り出すように働きますが、奥側三分の二は奥側へと送り出すように働いています。そのため奥側にある鼻汁については、のどに流れ落ちるのは生理的には本来の正常な働きとも考えられます。副鼻腔炎では鼻の周囲の骨の空洞である副鼻腔に炎症があり、小さな開口部が鼻に開いており、貯まっている鼻汁や膿が排出される仕組みですが、その開口部は主に鼻の奥の方にあります。そのため副鼻腔炎の鼻汁は鼻の奥に貯まり、さらにのど側へと流されていくことになります。

 ときに鼻ではなくのどの上の方に炎症があり痰が下がっている場合もあります。

この場合は内視鏡で鼻の奥を直接観察することで確認でき、投薬、吸入などにより改善を目指すことになります。